ベルギーの国境なき人権理事会のメンバーであるHans Noot(音訳:ハンス・ヌート)氏(Minghui.orgより)

 「世界宗教議会(Parliament of the World’s Religions)」は10月2日に、オランダのユトレヒト市で開催された。ベルギーの国境なき人権理事会のメンバーであるHans Noot(音訳:ハンス・ヌート)氏は今回の会議に出席し、「法輪功学習者、ウイグル人、キリスト教徒などの良心犯が臓器提供者となり、略奪され殺害されている。これは吐き気を催すことで、これ以上話したくないが、人々はそれについて認識する必要がある」と述べた。

 ヌート氏は、「臓器の購入者、販売者、医療従事者らが、彼らの(臓器を奪われた者)の自由を奪い、自分の人間性を失い、人間として失格だ。人間にできる最悪のことであり、臓器を摘出することは邪悪である」、「ヨーロッパにいる我々はこれ(臓器狩り)を知るべきであるが、我々は知らない」と述べた。

 同氏は続けて、「我々はこのような国(中国)と取引をするとき、取引だけに注目し、臓器狩りについて触れようとせず、このような経済モデルの背後にある(隠された)ものは何かを知りたがらない」と指摘した。

  前世界宗教議会のオランダ大使で、今回の主催者でもあるHan Steijnebrugh(音訳:ハン・ステイネブルフ)氏は、「このこと(臓器狩り)は広範囲に認識されておらず、西洋社会全体が見て見ぬふりしている唯一の解釈はお金である。中国は大きな貿易相手国であるからだ」とし、「しかし、これほど露骨で恐ろしいことは、私には考えられない」と述べた。

 また、今回の会議に参加したオランダ外務省の宗教・信仰担当特使のJos Douma(音訳:ヨス・ドゥマ)氏は、「中国の人権状況は最悪である。もちろんそれは党が一つしかない国であり、民主国家ではない。一党独裁の国家では、すべての人が同じ傾向を持つ必要がある。このような傾向は、私たちが今見えているように、核心的な人権に反している」と述べた。

(翻訳・吉原木子)