中国商務部はこのほど、生活必需品を備蓄するように薦めるお知らせを出した。一方、中国南東部の沿岸都市では、大量の軍用車が昼間に市中心を通過した情報が出回っている。いったい中国政府は何をしたいのか。
商務部、生活必需品の貯蔵を推奨
中国商務部は1日夜、「今冬・来春の野菜など生活必需品の市場安定供給に関する通知」を発表し、家庭が必要に応じて一定数量の生活必需品を貯蔵することを薦めるという。
この珍しい「通知」はネットユーザーの様々な憶測と議論を引き起こした。「戦争をするのか?」、「在庫一掃セール?値上げ?戦争?疫病?どれなのか?」、「以前、こんな通知を出したことがあるのか?」などのコメントが寄せられた。
多くのネットユーザーの憶測に対して、商務部は2日、「現在の状況から見て、各地の生活物資の供給は十分であり、供給は完全に保証されている」と回答した。
11月1日商务部:鼓励家庭根据需要储存一定数量的生活必需品,满足日常生活和突发情况的需要。(3)
以下是相关信息 pic.twitter.com/1E2G8WLLZd— 没羽箭112 (@fQfEEj5mgK3d810) November 2, 2021
中国人民防空部が応急キットを配布
中国東部の山東省済南市ではこのほど、市民に応急キットを配布したことも、注目を集めている。
一部のネットユーザーは台湾問題を連想し、戦争準備をしているのではないかと推測している。あるネットユーザーは、「公式に発行された備蓄リストには、非常灯、口笛、折りたたみ多機能刃物、圧縮ビスケットなどがあるが、これらは普通の備蓄物資なのか?」と疑問を呈した。
山東省済南市だけではなく、安徽省合肥市でも政府が配布した無料の応急キットを受け取ったという市民もいた。
しかし、報道によると、この2つの都市の政府関係者は、応急キットの配布は市政府が以前から計画していた日常業務に過ぎないと回答した。
济南发放战备应急包
近日,陆续有济南网友收到政府免费发放的“人防战备应急包”,引来热议,尤其是东南沿海地区的泉州、厦门、漳州、温州等地的网友就问:我们的什么时候发?
先搁置这个问题,很多网友更关心:为什么发这个包?这个包里有什么,都干什么用? pic.twitter.com/sQeqO5ytKs
— 楚天鹰二世 (@xxf58112) November 2, 2021
大量の軍用車が市中心を通過
多くのネットユーザーがネット上に投稿した動画によると、中国東南沿海の浙江省杭州市や温州市、福建省福州市などで、大量の軍用車が現れた。ネットユーザーは、中国共産党(以下、中共)が軍隊を配備して、台湾への戦争準備をしているのではないかと臆測している。
複数の時事評論家は、中国当局のこういった動きには別の理由があるかもしれないが、本当に台湾侵攻の準備をしているわけではないと分析している。一方、オーストラリアのトニー・アボット元首相は10月29日、米国政府のシンクタンクである「ウイルソン・センター」のオンラインイベントで、中国共産党は近いうちに台湾を封鎖し、さらには全面的に侵攻する可能性があると警告している。
规模比上次李登辉叫嚣一边一国时还要庞大,当年104国道全是军车,这次不少军车南下 pic.twitter.com/nSIX9ahf4p
— 如是我闻 (@VicentYip) November 2, 2021
#台海情势 【军车调动】驻扎在福建、江苏、浙江一带的解放军部队大张旗鼓地往福建沿海地区调动,导弹车“游行”招摇过市。 pic.twitter.com/J3qKOcEcZe
— BlueSky (@BlueSky17629535) November 2, 2021
(翻訳・吉原木子)