中国メディアによると、1日、河南省平頂山市公共交通有限会社(以下、バス会社)の従業員が、8〜10ヶ月間給料が支給されていないため、ストライキを起こした。
中国のポータルサイト「鳳凰網」、「網易(ネットイース、NetEase)」、「新浪網」、「捜狐(そうふ)網」などが同事件を報じた。 しかし、報道で「ストライキ」という言葉の使用を避け、「サービス停止」と表現している。ストライキに参加した従業員も、記者の取材に対して「バスは出ていない」と、ストライキという言葉の使用を避けていた。
ストライキに参加したバス運転手の一人は、「今日はストライキではなく、バスが出ていないだけだ。数百人が給料の支払いを会社に要求するためにいる」と説明した。同会社はすでに運転手に8ヶ月分の給料、サポートスタッフに1年以上の給料を支給していないという。社会保険料も2017年分までしか支払われていなかったため、社員の生活が非常に苦しくなっている。「会社は1週間以内に4ヶ月分の給与を支給すると言っているが、それが実現するかどうかはまだわからない」
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平頂山市市長への問い合わせ電話のスタッフは、従業員が給料未払いのためにストライキを行っていることを認め、未払いの給料の一部をできるだけ早く支払うよう働きかけると述べたが、バスの運行再開について、まだ結論が出ていないとのこと。
報道によると、2020年7月2日に平頂山市バスの従業員と名乗る者が、同社の負債比率が180%に達し、同社のサポートスタッフや運転手が半年以上の給料をもらっていないという投稿があった。同市交通局は、給料未払いの主な原因はコロナ流行の影響を受け赤字になり、経営が困難になったためであると答えた。
(翻訳・徳永木里子)