太陽が29日に送り出した巨大な太陽フレア(太陽面爆発)は地球に向かっている。これは現在の気象周期で見られる最強の爆発であり、ハロウィーン期間中に地球に到達することが予想されている。専門家によると、放射線が大気に衝突すれば、オーロラの引き金となり、地球の電力網に大きな問題を引き起こす可能性があるという。
米航空宇宙局(NASA)の太陽活動を追跡している太陽力学観測所が29日午前11時35分(米国東部標準時)に、今回の太陽活動を撮影した。この太陽フレアは、大規模なコロナ質量放出(CME)の結果であり、コロナと呼ばれる太陽の外層から巨大なプラズマが放出された。
米宇宙天気予報センター(SWPC)によると、一時的ではあるが、南米の一部ではすでに強烈な電波障害が発生していた。
この太陽フレアは週末に地球に到達すると予想され、31日のハロウィーン期間中に上陸する可能性があるという。
宇宙空間プラズマ物理学のタミサ・スコフ博士は、「今日噴出した太陽フレアは、確かに地球に向かっている!ハロウィーンを直撃している!」とツイートした。
NASAは、「中緯度地域でオーロラが発生する可能性があり、GPSの受信や一部のラジオは夜間に干渉を受ける可能性がある」と予想した。
(翻訳・徳永木里子)