中国江蘇省にある南京航空航天大学(南航、NUAA)の研究室で24日午後、爆発事故が発生し、2名が死亡、9名が負傷した。事故の原因はまだ明らかにされておらず、死傷者の身元も確認されていない。
南航の公式ウェイボー(微博、Weibo)によると、24日午後3時52分頃、南航の将軍路キャンパスにある材料科学技術学部の材料研究室で爆発事故が発生した。地元の消防署は通報を受け、現場に駆けつけて消火した。負傷した11人は病院へ搬送され、そのうち2人は亡くなった。
中国メディア「新京報」によると、南京市消防局が爆発の原因を調査中とのこと。
ネット上に出回っている動画には、爆発現場に空にそびえ立つキノコ雲が現れた様子が映っている。一部のネットユーザーは、爆発が起きた研究室が材料科学技術学部にあることを示す写真をアップロードした。
また、試験を受けるため、近くの教室にいた時に爆発が起こり、爆心地から遠く離れた教室内からも爆発時の光景を見ることができたという写真を投稿したネットユーザーもいる。
死傷者はすべて大学院生で、実験上のミスが爆発の原因ではないかと推測する人もいるが、正確な原因はまだ明らかになっていない。
https://twitter.com/i/status/1452246212803923973
最近、中国の各地で爆発事故が多発している。
遼寧省では、4日間で2回の大きなガス爆発が発生した。
1回目は、24日、遼寧省大連市の住宅でも爆発事故が発生し、少なくとも2名が死亡、7名が負傷した。
2回目は、21日、遼寧省瀋陽市で大規模なガス爆発が発生した。瀋陽市和平区の太原南街7馬路にあるレストランでガス爆発は発生し、5名が死亡、47名が負傷者した。瀋陽市で起きた爆発は、湖北省十堰市(じゅうえんし)6月の野菜市場で起きた爆発と威力が酷似していたため、「当局が真実を隠しているのではないか」と人々の疑問が広がっている。
22日深夜、内モンゴル自治区アルシャー盟のハイテク産業開発区の化学工場でも爆発事故が発生し、4名が死者、3名が負傷者。
21日、黒竜江省ハルビン市道里区の安平街80番地の住宅ビルも炎上し、消防隊員や住民の救助活動中にも大きな爆発が発生した。
最近、中国各地で爆発事故が相次いでいるのは偶然ではないと考えるネットユーザーもいる。「瀋陽の爆発、ハルビンの爆発、大連の爆発、内モンゴルの爆発など、次々と大きな爆発が連続して起こっている。これは公式に主張しているようなガス漏れによる爆発ではなく、組織的な抵抗行為、つまり戦争に違いない」
(翻訳・徳永木里子)