中国では21日、28人の新規感染者が確認され、うち甘粛省で9人、陝西省で3人、寧夏省で2人。翌日22日、北京では4人の新規感染者が確認された。各地が蔓延防止のため、入国者の隔離期間を最長2カ月近く延長している。
多くの中国人は、航空券の入手が困難なだけでなく、入国後の隔離期間も長いため、中国への帰国が困難であることをネット上で訴えている。あるネットユーザーが投稿した「最新の帰国隔離政策」によると、北京への入国には北京郊外で21日間の隔離と北京の自宅で7日間の隔離、合計28日間の隔離が必要。上海への入国には江蘇省、浙江省、安徽省などで14日間の隔離と上海到着後に21日間の隔離、合計35日間の隔離が必要とされている。 最も長い隔離期間は、遼寧省と黒龍江省で56日間、鉄嶺市は42日間である。
遼寧省のスタッフで隔離プロセスに詳しい宋斌氏によると、入国者への隔離期間はますます長くなっているという。「15日から30日に増え、最大で90日になるところもある。隔離は、飛行機を降りてからの現地隔離と居住地に戻ってからの隔離に分かれている。同一人物が中国で中国製ワクチンを2回接種した場合、米国に行っても隔離の必要がないが、米国で2か月滞在した後、中国に戻った時、45日間の隔離が必要」
これに対して、専門家の中には、中国政府が現在実施している「ゼロ・コロナ」政策は、必ずしも所期の効果を達成できるとは限らず、閉鎖的な管理を続ければ、さらに高い代償を払うことになるだろうと考えている人もいる。
(翻訳・吉原木子)