米連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォーラー理事は19日、米国のインフレ率が今後数カ月間にわたって上昇し続ける場合、FRBはより積極的な金融政策を取らなければならない可能性があると述べた。
ウォーラー氏は、インフレ率が年末まで悪化し続けるなら、FRBはより積極的なアプローチを含めて対応措置を講じなければならないと強調した。
また、「2022年になってもインフレ率が相変わらず5%を維持している場合、2022年の利上げ回数は予定より多くなる可能性が高い。インフレが予測通りに止まらなかった場合は、これらの予測を再設定する必要があるだろう」と、同氏が述べた。
FRBの2人の高官は、米国の労働力不足が持続し、経済成長に影響を与える可能性があると考えている。
米リッチモンド連邦準備銀行のトーマス・バーキン総裁は、教育・育児・公衆衛生対策が大幅に改善されない限り労働力不足は変わらないと述べた。FRBのミシェル・ボウマン理事は、労働市場の回復は制限され、経済の回復力に影響を与えると述べた。
(翻訳・徳永木里子)