米国コロンビア特別区(ワシントンD.C.)のカール・ラシーン司法長官は20日、2018年のケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルに起因する訴訟で、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏に個人的な責任を取るよう求めており、同社に対する新たな法的措置であると発表した。
ラシーン司法長官は20日、Facebookが個人データのプライバシーとセキュリティについてユーザーに誤解を与えたと主張し、2018年12月に最初に提起された消費者保護訴訟において、ザッカーバーグ氏を被告として追加することを求める動議を提出した。ラシーン氏の事務所によると、米国の規制当局が初めて苦情の中で、特にザッカーバーグ氏に言及したという。
ラシーン氏は、訴訟の証拠の一部となっている同社の文書を確認した後、その決定を下したと述べた。「ケンブリッジ・アナリティカによるFacebookユーザーデータの大量収集と、Facebookがユーザーデータの安全性について虚偽の説明をしたことにつながるすべての決定に、ザッカーバーグ氏が故意かつ積極的に関与していたことは明らかである」
同訴訟は、現在は廃業した政治コンサルティング会社であるケンブリッジ・アナリティカが、ユーザーデータを不当に収集していたことが明らかになってから行われた。これにより、Facebookとザッカーバーグ氏は、法律に直面することになる。
(翻訳・徳永木里子)