マイク・ポンペオ前米国務長官は、香港実業家の袁弓夷(エルマー・ユエン)氏に招かれ、16日にサンフランシスコで200人以上の香港人と夕食を共にした。
ラジオ・フリー・アジアによると、パーティーはサンフランシスコのリバモアで開催された。ポンペオ氏の前中国政策顧問である余茂春氏も招待された。パーティーの半分以上は香港系アメリカ人であった。
ポンペオ氏はスピーチの中で、世界はすでに中国共産党(中共)に対抗するという正しい道を歩んでいると楽観的に考えていると述べた。中共の警察による香港人への暴力的な弾圧について、それらのシーンを見て何度も涙を流したと語った。中共が香港人を騙したこと、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の流行で米国に嘘をついていることを批判し、中共に対する不信と検証の態度を取る必要があると改めて強調した。
中共との対抗について、ポンペオ氏は主に3つの対応を提案した。第1に、中共政権と交渉することは現実的ではないことを知るべき、習近平氏の「中国の夢」はまさに「アメリカン・ドリーム」や「香港の夢」とは正反対であることを理解すること。第2に、中共政権こそが悪であり、自由のために戦っている人々は正しい側に立っており、間違っているのは権威主義的な政府であることを理解すること。第3に、中共に対して「不信と検証」の姿勢をとること。中共は、香港の人々に対してだけでなく、新型コロナの起源について米国に対しても嘘をつくことで、中共の犯した過ちを隠しているからである。
また、余茂春氏は、香港で起きたことは中共が勢力を伸展していることを示しており、世界がまだ行動をとらなければ、次の標的は台湾、続いて東南アジア諸国になると指摘した。
サンフランシスコの香港人組織である「米国香港人会館」のブルース・リー館長は、「ポンペオ氏は前国務長官だが、こんなにも高級な米国の政治家が香港を支持していることは、香港問題が米国によって重視され国際社会から注目されていることを意味する」と述べた。
(翻訳・徳永木里子)