ポンペオ前米国務長官は17日、カリフォルニア州サンノゼ市で香港の団体が主催した大型イベントに参加し、中国人団体に向けて初めての演説を行った。米国と中国の14億人の共通の脅威は中国共産党(以下、中共)であり、香港の自由を潰しながら、中共に対する世界が抱いていた幻想も打ち砕いたと指摘した。
ポンペオ氏は演説で、「中共は現在、外国からの(米国に対する)核心的な挑戦であり、4年間の(トランプ)政権はその事実を認識し、我々の精力を集中してそれに対応していた。中共最大の嘘の1つは、中国の人々を代表しているということである。トランプ政権の最も核心的な政策の一つは、中共を中国から切り離すこと。中共のマルクス・レーニン主義のイデオロギーは、中華文化とは相反するものである。中共は米国だけでなく、14億の中国人と世界中の華人の脅威である」と述べた。
「もし習近平総書記が私の演説を見ていたら、あなた自身が中国国民を代表できると思うなら、1つシンプルな行動をしてください、つまり選挙を行うという簡単なことをやれば、選挙のライバルは中国の人々であることに気付くだろうと言いたい」
「中共は自分が中国国民を代表できないことを分かっているので、『中華人民共和国』、『人民日報』、『人民解放軍』などの言葉で国民と結びつけている。しかし、中共は人民を代表することはできない。今や中国という国を装ったイデオロギー政党なのだ。私は(当時)国務長官としての仕事は中共のその嘘を暴き、中国を中共から切り離すことだと、さまざまな機会に語っていた」
「トランプ政権では、『中共は米国と自由世界にとって最大の脅威である』『米国が中共に敵対したくなくても、中共は米国を敵に回す』という理由で、いかなる代価を払うことも惜しまずに、20~50年間続けてきた対中政策を覆した」
中共の香港に対する「国家安全維持法」について、同氏は「中共は香港との約束(50年間変わらない)を破り、香港の自由を潰しただけでなく、国際社会が中共に抱いていた幻想をも打ち砕き、その信頼性は完全に崩壊した。将来、いつの日か香港が自由を取り戻し、独自の政府を持てるような香港に戻ることを願っている」と述べた。
「神様は我々に味方してくれている。そのため、私の役目はまだ終わっていない」
(翻訳・吉原木子)