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 中国ハルビン市阿城区第二幼稚園で100人近くの児童が感染性下痢を起こし、数名の病状が悪化して上海市の病院に運ばれたと、中国メディアが10月29日に報じた。現地の疾病予防管理センターは原因を調査中であると述べた。

 財新網の報道によると、ハルビン市阿城区第二幼稚園は10月19日に、早引けのため、子供を迎えにくるよう保護者に緊急通知を発した。しかし、子供たちが帰宅後、嘔吐や下痢、発熱などの症状が現れた。子供に聞いたところ、その日、幼稚園ですでに大勢の子供たちが症状を発症していたことが分かった。

 10月20日に行われた専門家による診察で、感染性下痢症であることが確認された。10月21日午前4時まで、84人の園児が入院した。幼稚園によると、化学検査の結果では、園内の水や食べものに問題は見つからなかったとのこと。原因はまだ調査中であるという。

 現在のところ、「財新網」のみがこの事件を報じており、他の主要メディアは一切報道していない。

 このニュースを見たネットユーザーは、怒りに満ち溢れていた。

 「私は子供の親だ。皆さん、事件を注目してください。感染した子どもたちの実際の数は報道よりはるかに多く、実際の状況ももっと深刻だ。子供たちは40度以上の高熱を出し、痙攣や発作を起こし、1日30回以上の下痢をしている。敗血症、脳炎、肺炎、心筋炎、肝機能障害、腎機能障害などの症状を呈した子どももいた。事件発生から10日間以上経っても適切な解決策は見つからず、原因さえわからない状態だ」

 「11日間前のことだ。この間、国内のマスコミは誰も報じなかった。幼稚園のことは、心が痛む。特にメディアがこれを報道しないのが悲しくて絶望的だ」

 「幼稚園は、子供たちが嘔吐や下痢をしていたことを知っていながら、すぐに病院に運ばず、保護者にも事情を説明せずに、状況を隠したため、最適な治療時期を逃してしまった。これは無知で極めて無責任な行為だ」

(翻訳・吉原木子)