神戸市議員上畠寛弘氏(Twitterより)

  神戸市市議会の議員69人が7日、台湾がオブザーバーとして10月下旬に神戸で開催される「WHO西太平洋地域委員会」に参加することを支持する意見書を全会一致で可決した。北京の抗議に対し、神戸市議員上畠寛弘氏は「日台の絆は不滅で、中共に屈しない!」とツイートした。

 世界保健機関(WHO)第72回西太平洋地域委員会は、10月25日から29日まで兵庫県姫路市で行われる予定で、37の西太平洋地域の国と地域が参加する見込み。日本は今回の会議の主催国である。

 神戸市議会は10月7日、台湾によるオブザーバー参加を支持する意見書で、「台湾は航路、金融、観光、産業などの要衝であり、毎年台湾を出入りする旅客は6900万人に上っていることを考慮し、台湾がWHOなどの国際組織に参加することが出来なければ、地理上の空白が生じ、日本、台湾のみならず、ひいては全世界の人々の健康にも脅威をもたらす可能性がある」と説明している。

 提議者の神戸市議員上畠寛弘氏ツイッターで、「69人の神戸市議員が全会一致で意見書を可決した後、中国共産党領事館から電話がかかり、 このことに強く抗議すると同時に、神戸市で行われる『第7回日台交流サミット』の中止を要求した。そうしなければ、神戸市との友好関係を断つと宣言された」と明かした。これに対し、上畠氏は「日台の絆は不滅で、中共に屈しない!」との意を表した。

(翻訳・北条)