岸田文雄内閣は14日午後1時、衆院を解散した。解散後の臨時閣議で、次期衆院選を「19日公示、31日投開」することを決めた。
これは、岸田文雄首相が就任してからわずか10日後の衆議院解散であり、首相就任から衆議院解散までの期間は、第二次世界大戦後の最短となっている。
岸田首相は14日、首相官邸で記者会見し、「非常に深刻な気分になっている。我々が何をしようとしているか、何をめざしているのか、こうしたことを訴えていきたい」と述べた。また、「今時代は分岐点にある」として衆院選を「未来選択選挙」と位置付けた。立民、共産両党の共闘を踏まえ、「憲法観、日米安保や自衛隊の役割といった安全保障観でさえ方向性が一致しない野党各党にこの国を委ねることはできない」と強調した。
今回の選挙は、新型コロナウイルス禍の中で初の全国規模の国政選挙となり、コロナ対策や経済再生策が最大の争点となっている。
(翻訳・吉原木子)