インド軍の戦車(T-90_Bhisma.jpg: cell105 (flickr user), CC BY 3.0, via Wikimedia Commons)

 中印国境では、今も10万人規模の大軍が対峙している。情報筋は13日、インド軍と中国軍の第13回軍事協議が決裂したことを明らかにした。中印国境の危機は、17ヶ月経った今でも解消されていない。

 中印国境ではこのほど、200人の中国共産党(以下、中共)軍人が一時的にインド軍に捕らえられた後、釈放されたというニュースが出た。中印両国の軍司令官は9日、ラダック付近のモルド(Moldo)で第13回軍事協議を行った。内部関係者によると、交渉は8時間半後に決裂したという。その後、双方は12日に、互いを非難する声明を発表した。

 中共は現在、中印国境のラダック東部の実効支配線沿いに数十の「風雨建築(屋根付き回廊のようなもの)」を建設した。また、新たなヘリパッドの設置、滑走路の拡張、地対空ミサイルとレーダーの陣地などを新設したという。

 インドの報道官は、国境での膠着状態は中共軍の大規模な増強によるものだと中共を批判した。

 昨年6月、ラダックで過去数十年で最悪の流血事件が発生して以来、双方は軍の駐留を増やしながら交渉を続けてきた。

(翻訳・吉原木子)