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 中国河南省にある鄭州市商品取引所のデータによると、電力用石炭の価格は11日に11.6%上昇し、過去最高を記録した。山西省で6日から12時間にわたる集中豪雨に見舞われ、降水量は月平均の4倍に達した。山西省は主要な石炭生産地であるため、関連問題は中国の電力不足を悪化させている。

 中国共産党政府は先週、エネルギー供給を確保するために、山西省の石炭を年間5500万トン以上増産するという命令を下した。しかし、水害の影響で、省内の多くの鉱山がすでに停止している。中国のメディアの報道によると、山西省の洪水により17,000棟の家屋が倒壊し、60の炭鉱、数十の石炭火力発電所、化学工場の生産が停止した。

 このような状況に対し、山西省政府は9日、緊急動員会議を開催し、石炭発電所に生産量の確保と石炭供給の加速という任務を引き続き完成させるよう命令した。しかし、山西省は11日に稀な寒波や霜枯れが発生したため、一部地域の最低地上気温は0度以下になっている。最低地上気温が0度を下回る地域もあり、被災者は厳しい寒さの中で外出することが困難になり、救援活動に大きな支障をきたしている。

 山西省は現在、中国の燃料生産の30%を担っているが、今回の新たな事態により、中国共産党政府が電力不足のジレンマから抜け出すことが難しくなる可能性がある。中信証券のアナリストが先週に発表した報告書によると、中国市場で第4四半期に3,000万トンから4,000万トンの石炭供給不足の可能性があるという。一方、ユービーエスAG(UBS AG)は、燃料不足により、今年の残りの期間、産業用電力消費量が10〜15%減少する可能性があると考えている。

(翻訳・徳永木里子)