5カ国合同演習の「ベルサマ・ゴールド」が、8日から16日までシンガポール沖で行われる。今回参加するのは5カ国防衛取り決めの同盟国であるイギリス、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド。
数日前から中国軍機は台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に侵入している。一方で、民主主義諸国は足並みを揃えて南シナ海での戦争に備えた軍事演習を行っている。「ベルサマ・ゴールド」は、日本、米国、イギリス、オランダ、カナダ、ニュージーランドの6カ国の海軍が先週末にフィリピン海で行った海軍演習に次ぐ、大規模な合同軍事演習である。米国第7艦隊の空母打撃群は、現在も南シナ海で日本の海兵隊と軍事演習を行っている。
オーストラリアとニュージーランドの両軍は、今回の軍事演習についてインド太平洋地域におけるパートナーシップを強化する地域展開の一環であると述べた。両国は開かれた包括的で、弾力性のあるインド太平洋地域を維持し、自由航行権を保持することに尽力するとの声明を発表した。
米インド太平洋軍司令部は現地時間6日、「同盟国やパートナーと共にインド太平洋における自由と開放を支持するという決心」を示すために、米海軍の「カール・ヴィンソン」と「ロナルド・レーガン」空母打撃群は、日本の自衛隊と多空母艦隊演習を行ったと発表した。
一方、米海軍の最新かつ最強のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦である「ラルフ・ジョンソン」は4日、横須賀に派遣され、第71任務部隊 (CTF-71)の第15駆逐戦隊に加えられた。同駆逐艦は航空戦、潜水艦戦、水面戦の能力を持ち、空母打撃群、水上行動群、水陸両用準備群と連携して作戦を実行することができる。
(翻訳・徳永木里子)