米国のアントニー・ブリンケン国務長官は5日、経済協力開発機構(OECD)の開会挨拶で、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の大流行、気候危機、権威主義的政府によって損なわれた世界ルールの維持など、世界が抱えるいくつかの課題を取り上げた。
ブリンケン氏は、「OECDと民主主義国家の基本原則は、権威主義的な政府の挑戦に直面している。彼らは自分たちのやり方の方が人々の基本的なニーズを満たせると考えている。これらの政府は、規則に基づく秩序を積極的に崩そうとしている。しかし、これらの秩序は我々数世代の安全と繁栄の基盤である」と述べた。彼は具体的な国を明らかにしていないが、人々は中国共産党のことを指していると分かっている。
「同盟国は我々のやり方が国民によりよい生活を与えられることを証明しなければならない。すべての国で、これまでよりも公平な公式で証明しなければならない。同時に自分自身に責任を持たなければならない」
ブリンケン氏の今回のパリ訪問のもう一つの目的は、フランスとの緊張関係を修復することである。米国政府関係者によると、ブリンケン氏がマクロン大統領と会談した際に、今月末にマクロンとバイデンとの会談で、双方が一緒に発表できる共同プロジェクトについても話し合ったという。
ブリンケン氏はこれから、米国土安全保障長官、司法長官とともにメキシコに赴き、メキシコとの安全保障問題について協議する予定。
(翻訳・吉原木子)