(パブリック・ドメイン)

 韓国軍は6日、北朝鮮の核ミサイル能力が高まっていることや、米国と北朝鮮の非核化交渉が長期にわたって停滞していること、軍事挑発と外交的な対話が共存している現状を踏まえ、北朝鮮の核への対処能力を高めるための新たな戦略方針を策定すると発表した。

 聯合ニュースの報道によると、韓国合同参謀本部は6日、国防委員会に提出した工作報告書の中で、北朝鮮が極超音速兵器を研究開発していることや、米国と中国がインド太平洋地域で対抗することによって引き起こされる地域的な軍拡競争など、いずれも半島の安全保障に重大な影響を及ぼす可能性があると指摘した。また、米国と北朝鮮の非核化交渉が長期にわたって停滞し、北朝鮮が核能力を強化する中で、韓国は今、軍事挑発と外交対話が共存する状況に直面する可能性がある。

 韓国合同参謀本部はまた、北朝鮮の核兵器に対する探知、撹乱、破壊、防御能力を全面的に強化するための「4D作戦ガイド」を策定中であること、早期警戒衛星、対衛星ジャミングシステム、戦闘能力を形成する超小型衛星システムなど、宇宙戦闘力を段階的に拡大するための新たな宇宙戦略を構想中であることを明らかにした。

(翻訳・吉原木子)