綿花の先物取引の価格が今週、約10年ぶりの最高値となり、業界に不安を与え、注目を集めた。
4日、インターコンチネンタル取引所の米国綿花先物は、過去10取引日で18%上昇し、2011年9月以来の最高値で取引を終了した。これは、衣料品の価格上昇がいずれ到来することを意味する。これに対して、このアプローチは、中国企業が米国に綿織物を輸出する必要性に基づいているという分析もあった。
昨年、トランプ政権は中国最大の綿花生産地である新疆ウイグル自治区からの衣料品などの綿製品の米国への輸入を禁止した。米政府は、これらの製品がウイグル人による強制的な奴隷労働の生産活動に由来するとの証拠があると説明した。
一部の業界関係者は、中国企業が海外からの注文に新疆綿を使用できなければ、より多くの綿花と糸を輸入しなければならず、それが中国の海外綿の輸入需要を押し上げていると分析した。
現在、中国は米国市場の綿花を大量に購入しているほか、インドなどの国からも綿花を調達して綿織物の生産に用いている。
(翻訳・吉原木子)