(大紀元YouTube動画のスクリーンショット)

 中国北部では寒波の影響で気温が大幅に低下している。首都北京のほか、甘粛省、新疆ウイグル自治区、河北省などで雪が降り始めている。一方、南部の地方では高温状態が続いている。中国は最近、電力供給不足により、多くの場所で電力供給制限や一時停電が実施されており、異常気象を前に国民からの苦情も多くなっている。

 中国天気網の予報によると、7日に北京の気温はさらに下がり、最高気温14℃、最低気温7℃となり、いずれも下半期の最低気温を更新した。北京では5日から連日の雨で気温が著しく下がり、房山区にある海抜1991メートルの百花山主峰の山頂では、気温が氷点下になり、雨上がりには広い範囲の植物が透明な氷に覆われ、一足先に冬の模様に切り替わった。延慶区の気象局によると、延慶区小海陀山国家高山スキーセンターでは、レースエリアの山頂で5日の夜から6日にかけて雪が降り、昼間の温度は0℃以下に低下した。

 また、河北省張家口市崇礼区も雪が降った。甘粛省、新疆ウイグル自治区、河北省、吉林省の長白山、山西省の五台山などでも突然の降雪があり、秋から冬へと急変した。

 一方、中国気象台の報道によると、江南や華南などでは広範囲で高温の天気が続き、気温が37~39℃に達した所もあった。河南省南部、湖北省、安徽省、重慶市、貴州省東部、湖南省、江西省中部、広西チワン族自治区北東部の500以上の観測所で、最高気温が往年10月の最高気温に達し、あるいは突破した。

 南北の二極化と昼夜の温度差の中、多くの人がネット上で電力制限への不満を訴えた。昆山市のネットユーザーは、「本当に暑くて死にそうだ。こんな気温で電気の制限があり、エアコンも使えない」長沙市のネットユーザーは、「37度の暑さの長沙で、電力制限でエアコンがつけられない会社では仕事ができない」「天気よ、お願い、早く温度を下げて。もう10月になっているのに、まだこんなに暑いなんて。十数人が1つのオフィスで仕事をしており、エアコンもつけられず、暑くてたまらない」

 一方、東北の人は「暖房がない」ことに苦しんでいる。「寒くて眠れない、暖房が供給されるまでまだ1ヶ月と9日もある、待ち遠しい」「今年の瀋陽市は特別に寒いと感じる、もしまた暖房がなければ凍えて死にそうだ」「急に20度も気温が下がり、凍死しそうだ」「ここ2日間の朝は寒さで目が覚めた」

(翻訳・藍彧)