中国四川省の地震局は5日午後9時9分、四川省東南部に位置する瀘州市でマグニチュード8.1の地震が発生し、震源深さは5キロと発表した。同発表は中国社会を驚かせたが、わずか1時間後に、四川省地震局は「地震はなかった」と改め、世論は騒然とした。
四川省地震局は5日午後9時30分ごろ、同日21時9分に四川省瀘州市納渓区上馬鎮(北緯28.52度、東経105.30度)付近で、深さ5キロ、マグニチュード8.1の地震が発生したと発表した。その後、中国の各メディアが相次いで地震ニュースを放送した。大規模な地震があったことがウェイボー(微博、Weibo)上でも話題となり、被災地の死傷者に対する市民の関心も高かった。
ところが驚いたことに、当日夜10時29分、四川省地震局は、マグニチュード8.1の地震は「自動処理システムの技術的な不具合による誤報であり、四川省瀘州市ではマグニチュード3.0以上の地震は発生していない」と訂正し、誤報による迷惑を詫びた。
誤報を受けて、多くのネットユーザーは非難するコメントを残した。
「地震のニュースを見て、地震には勝てないから、遺書を書こうとしたところだった」
「こういうエラーは、人を相当驚かせるものだ。人心が揺れ動き、社会の混乱を招く」
「なんてことだ!マグニチュード8.1の誤報?あの四川大地震(汶川地震)のマグニチュード8を上回ったなんて?どれほど人を驚かせるつもりか?」
「13年経った今でも、2008年の四川大地震(汶川地震)を思い出すだけで泣きたくなる」
(翻訳・藍彧)