ボイス・オブ・アメリカ2日の報道によると、米国は愛称「レイダー」と呼ばれるB-21長距離戦略爆撃機5機の生産に取りかかっており、2022年半ばに試験飛行を行う予定。B-21は高いステルス性を持つ戦略爆撃機として世界戦略の構図に影響を与えることが期待されている。
現在、カリフォルニア州パームバレーの空軍第42工場で、テスト用B-21の最終組立て作業が行われている。公開された資料によると、B-21は24時間以内に世界を往復し、核攻撃や定点攻撃任務を遂行することができる。アナリストは、米国は中国共産党の脅威に対処するため、アジア太平洋地域に関心を移していると考え、B-21が、軍備競争の引き金になる可能性があると分析している。
台湾国防安全研究院の舒孝煌(しょ・こうこう)氏は、「戦略爆撃機が長距離対艦弾道ミサイルを配備して、海上施設を圧制できることは、西太平洋に配備された中国共産党海軍にとって極めて大きな脅威となることを意味する。これが米空軍がここ数年、爆撃機隊を再配備することを決定した最大の理由である」とし、「戦略爆撃機が1、2回の空中給油でアメリカ本土からアジア太平洋まで直行でき、積載量も多いため、米国はB-21のような新しい兵器の開発に力を入れている」と述べた。
米国政府はB-21の具体的な数値や戦術指標については明らかにしていないが、一部の軍事専門チャンネルは、B-21の積載量は30トン、航続可能距離は1万4000キロメートルを超え、主翼と胴体が一体化した全翼機で、自動運転に切り替えることができると予想している。
(翻訳・吉原木子)