米国ボストンで9月30日(現地時間)、市政府前で中国共産党(以下、中共)政権樹立72周年祝いの国旗掲揚式が行われた。同時に、地元の抗議者も集まった。また、掲揚の過程で掲揚装置が故障になり、旗が旗竿の間に挟まれ、哀悼を意味する「半旗」になってしまった。
エポックタイムズの報道によると、ボストンの市政府前では朝早くから抗議の声が上がった。抗議者らは拡声器で「中共の血旗(赤旗)を下せ!CCP(中国共産党)、ボストンから出て行け! Free Hong Kong(香港を解放せよ)! Free Tibet(チベットを解放せよ)! CCP、台湾から出て行け! CCP、南海から出て行け!」と絶えず叫んでいた。現場の中共支持者たちと罵倒し合う結果になった。
旗を掲揚する際、掲揚装置が故障したため、国旗が旗竿の真ん中に挟まれた。抗議者たちはこれを「天の意志」、「神の思し召し」と言い表し、数人の中共支持者は渋々立ち去った。
米国陸軍のデイビッド・ベラード氏は、「私はここに住んでいる。ここ(市役所)は私の裏庭だ。私の裏庭に中国共産党の旗を揚げられるのはおもしろくない。私だけでなく何百人もの退役軍人が近くに住んでいる。私たちはこの旗を引きちぎってやりたい!」と述べた。半旗になったのを見て、ベラード氏は、「これは神の意志で、掲揚できないようにしたのだ」とし、「中共は賄賂や浸透を通じて、我々を転覆させようとしている。我々の政府はそれを阻止せず、中共の浸透を受け入れた。中共にすべての人は平等であることを理解してほしい。中国人に考えてもらいたい。あなたは民主的な体制で生きたいのか、それとも専制的な体制で生きたいのか?専制体制は人民を抑圧し、迫害する」と語った。
ボストンの香港とマカオの友の会の代表である謝中之(しゃ ちゅうし)氏は、「私は毎年(抗議に)来ている。彼ら(中共)はこそこそと旗を揚げる。私は、共産党は人間性がない、組織暴力団であり、犯罪集団であると考えている。米国は共産党を拒否しなければならない。ここは民主的で自由でなければならない。共産党を打倒すると言いに来た。旗が上がらないのは、天の意志だ」と語った。
抗議者の路(ロ)さんは、「ボストン政府は毎年、中共の旗を掲揚させている。このことは毎年地元で大騒ぎになり、多くのメディアや住民が動画を撮り、インターネットに投稿し、全米の反感を買っている。多くの団体がデモをしているので、住民のために声を上げなければいけないと思う。旗を掲揚させては困る。それは民意ではない。だから抗議しに来た」、「旗が上がらないのは、天の意志だ。ここへ中共を支持しに来た人はアメリカで暮らしながら、この国(アメリカ)を裏切り、敵対する国を支援するなんて、やってはいけないことだ」と語った。
(翻訳・吉原木子)