防衛省は9月30日、海上自衛隊の護衛艦「いずも」で米軍の最新ステルス戦闘機F-35Bの離着陸試験を10月3日から実施すると発表した。これは軽空母化プロジェクトを始める重要なステップとみなされる。中国共産党の海上勢力が拡大する中、政府は海上の航空作戦能力の強化を進めている。
防衛省によると、離着陸試験は3日から7日までの5日間で行われ、F-35B戦闘機2機は、「いずも」の甲板で2回ずつ離着陸する予定。
離着陸試験に備えるため、「いずも」の甲板耐熱性を高める改装工事が今年6月に完了した。これから、「いずも」は2024年末に、艦首の改修やF-35B戦闘機の搭乗員の待機スペースの整備など、さらなる改修工事が予定されている。
「いずも」は2012年に起工し、2015年に就役した。全長約250メートル、満載排水量27,000トン、ディーゼルエンジンを採用している。最大970人までの乗船が可能で、建造費は約1,200億円を費やし、「かが」と並んで海上自衛隊史上最大の艦艇である。
安倍政権時代から、政府は憲法改正などの形を通じ、現在の軍備制限から日本の自衛隊の機能を正常化させることを試み続けてきた。政府は8月31日に、過去最大の5兆4797億円の2022年度防衛予算の概算要求を閣議決定した。「いずも」と「かが」の改修は、重要な一歩を踏み出したことに間違いない。
(翻訳・吉原木子)