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 中国の電力不足や供給制限は、沿海経済の要衝である広東省、浙江省、江蘇省、山東省から東北3省まで、急速に全国に広がっている。先日、北京や上海でもこの「災厄」に見舞われていると噂されている。

 中国メディアの報道によると、9月28日から10月8日まで、北京市内の都市電力供給局、朝陽電力供給局、海淀電力供給局、通州電力供給局、門頭溝電力供給局、房山電力供給局など、一部の地域で停電が実施されるとのこと。

 北京だけでなく、上海でも停電が予定されている。最近、インターネット上で「9月27日~10月3日の上海における計画停電のお知らせ」が流れている。それによると、上海の多くの地域で家庭用電力と商業用電力の両方を含む「計画停電」が行われるとのこと。

 停電が各地に急速に蔓延するにつれて、中国でのロウソク事業が10倍に急増しているという。

 中国メディア「紅星新聞」によると、東北3省の住民は最近、不定時の予告なしの停電に対応するために、ロウソクを買い付けているという。オンラインショッピングプラットフォームでロウソクを販売している中国の業者は、最近インターネット上でロウソクの売れ行きが好調で、一部の業者からの注文が10倍になっていることを明らかにした。

 浙江省金華市にあるロウソクのオンラインショッピングプラットフォームによると、まだ在庫はあるものの、メーカーも電力制限の危機に直面しているため、安定する生産を維持するために緊張しており、一部のプラットフォームでは在庫の補充が困難になっているという。

 浙江省義烏市のロウソク製造工場の責任者によると、ここ一週間で10倍以上の注文があり、そのほとんどが東部3省からの注文であることを明らかにした。同担当者はまた、現在の在庫は空になり、工場では新たなロウソクの生産に全力を尽くしているが、次々と注文が入ることに加え、工場では時々停電や生産停止が発生するため、可能な限り生産を守るようにしていると述べた。

(翻訳・藍彧)