ファーウェイの最高財務責任者である孟晩舟氏が約3年間、バンクーバーの自宅軟禁から釈放された。その後、中国共産党(以下、中共)も拘束していた2人のカナダ人を釈放した。カナダのマーク・ガルノー外相は26日、中国政府が2人を恣意的に拘束したことで、中国の国際的イメージが大きく損なわれたとし、中共との関係正常化問題を、カナダ現政府は注視していると述べた。
中共当局は、孟氏がバンクーバーで逮捕された直後の2018年12月、カナダ人2人「元外交官のマイケル・コブリグ氏と企業家のマイケル・スパバ氏」を拘束した。孟氏逮捕への報復措置とみられており、カナダは恣意的な拘束だとして釈放を求めたが、中共は孟氏逮捕との関連性を否定し、応じていなかった。しかし、ガルノー氏は26日、公共放送CBCのインタビューで、「2人が(孟氏釈放の後)すぐに戻ってきたことで、孟氏の事件と非常に直接的な形で結びついた」と語った。
ガルノー氏は、中共によるカナダ人2人の恣意的な拘束は、国際的なイメージを大きく損ねており、恣意的な拘束に反対する国際的な宣言に賛同する国が増えていると述べた。また、国同士の意見の相違はあっても、その国に不満があるからといって、その国の国民を勝手に刑務所に入れてはいけないと強調した。
同氏はまた、カナダ人2人を恣意的に拘束する行為はカナダと中共の関係を停滞させ、孟氏逮捕から緊張が続いた中共との関係正常化を「注視している」とし、カナダは中共とは貿易などの問題で「競争」し、気候変動の問題では「協力」するが、中共のウイグル人、チベット人、香港に対する人権侵害については躊躇なく挑戦を惜しまないと述べた。
(翻訳・藍彧)