中国の動画共有サイトYouku(ウェブページのスクリーンショット)

 日本アニメ『ウルトラマンティガ』は24日午後、中国のテンセント、 bilibili、Youku など動画共有サイトで突然視聴できなくなりました。

 このニュースはネットユーザーの間で瞬く間に広まり、微博では460万人以上が検索し、微博のホットワードランキングで1位になりました。『ウルトラマンティガ』以外にも日本アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)』1期と『神様になった日』、人気の中国アニメ『シザー・セブン』1期も削除されたようです。

 米ニュースサイト「阿波羅ネット」の27日付によると、 アニメが取り下げられた翌日25日、中国国家ラジオ・テレビ放送局は「暴力や低俗などの場面があるアニメをオンラインで放送することに断固として抵抗する」と歓迎姿勢を示しました。

 これを受け、ネットでは「ウルトラマンがプラスエネルギーになれないのか」「西遊記も妖怪と戦うので、禁止されるのか」と不満の声が高まっています。

 そして、『ウルトラマンティガ』が動画サイトから締め出された3日後の27日、また見られるようになりました。 しかし、今度の『ウルトラマンティガ』は一部の内容がカットされ、所々修正されていました。

 ネットユーザーは『ウルトラマンティガ』などの作品は、禁止の第一波にすぎないだろうと心配しています。その理由は4月、江蘇省当局が発表した「アニメが未成年者の成長を妨害する安全調査報告」には現在取り下げられている作品以外にも『ポケットモンスター』『名探偵コナン』など21部(中国アニメも含む)の作品が含まれているといいます。

 『ウルトラマンティガ』の取り下げについて、江蘇省当局はプラットフォーム自身の判断だと説明しました。中国の民間業者が現在、中共当局と一致を保つためにどれほど恐れているのか垣間見ることができます。

(新時代Newsより転載)