中国共産党税関は「有害生物の検出 」を理由に、20日から台湾産のバンレイシ(蕃茘枝)とレンブ(蓮霧)の中国への輸出を停止した。これに対して、スイス議会の台湾友好グループ及びスイス台湾商工会は22日、スイスと台湾の友好関係を示すために、台湾産のレンブの輸入を計画していると述べた。
台湾中央通信によると、駐スイス代表処(大使館に相当)が同日、スイス議会台湾友好グループ及びスイス・台湾商工会と共同で昼食会を開催し、台湾・スイス経済協力協定の実現可能性評価報告書を発表し、中秋節を祝ったという。
スイス・台湾商工会の会長、スイス議会議員のアンドレアス・グラルナー氏は、中国共産党がウイルスを流行させているこの困難な時期に友好関係を見過ごしてはならないとし、現在、中国共産党が政治的な要因でレンブなどの台湾産の果物の輸入を禁止していることから、スイスは台湾を支援すべきだと述べた。
チューリッヒ大学のPatrick Ziltener(音訳:パトリック・ジルテナー)教授は、台湾とスイスが自由貿易協定を締結した場合、スイス企業にとっては年間約4,200万スイスフラン(約50億円)、台湾の輸出企業にとっては年間約870万スイスフラン(約10億円)の関税が削減されると、台湾とスイスの自由貿易協定の実現可能性に関する説明会で述べた。また、台湾とスイスの経済協力協定は双方に大きな利益をもたらすものであり、両政権が深く議論することは価値があると強調した。
(翻訳・吉原木子)