ロシアのノヴォシビルスク州にあるウスチ・タルカ村ではこのほど、数百羽のカラスが一斉に死んで空から落下してきた。地元住民の間でパニックと不安が広がっている。
事件が起きたウスチ・タルカ村で、今でも毎日数百羽のカラスが死んでいる。地元住民は、いたるところで黒いカラスの死骸を目撃して恐ろしいと言い、当局は死骸の清掃に追われている。一部の死骸を検査に出し、残りは燃やして処分している。
同村の獣医部門の主治医であるセルゲイ・クズリヤキン氏はインタビューで、「カラスの大量死の原因を調べるために検査を行なっている。今のところ他の鳥や動物に被害は及んでいない。1975年から獣医の仕事に従事しているが、このようなことは初めてで、衝撃的だ」と語った。
クズリヤキン氏は、カラスが中毒したのではないかと疑っている。「現在は中毒の可能性が高い。しかし、それが何の毒かはまだ明らかになっておらず、検査の結果で確認できるだろう」と述べた。
英紙「ザ・サン」によると、10年前に米国アーカンソー州で数千羽の鳥の死骸が空から降ってきたり、地元の川で10万匹の淡水魚ドラムの死骸が発見されたりしたことがあったという。それ以来、世界各地で動物の大量死が報告されている。
地域ごとにそれぞれ独自の解釈があり、政府の秘密実験、地球の磁極のずれなどが、短期間に動物を大量死に至らしめた原因ではないかと考えられる、と専門家が指摘した。
(翻訳・徳永木里子)