アフガニスタンの首都カブールの市長代行は19日、市役所の役職について、男性が代行できないあるいは男性にふさわしくない職務以外、女性の出勤停止を発表した。
カブール市役所は19日、女性職員に対する最新の規定を発表した。市の女性職員は、男性が代行できない仕事を除き、自宅待機しなければならないという。
ここ数日、タリバン政権は、女性や少女の権利を奪うことを目的とした複数の法令を発表した。都市部で働くほとんどの女性労働者が職場に復帰できないこと、女子中高生は当分の間学校に戻れないこと、女子大学生は男女別の環境で勉強し、イスラム教の厳格なドレスコードに従うこと、女性問題省は「勧善懲悪省」に取って代わられ、イスラム法の施行を伴うことなど。
カブール市内の民家の地下で、約30人の女性が19日に記者会見を開いた。人権活動家であると同時に、政府の女性職員でもあるマルツィア・アフマディ氏は、「今は家にいることを余儀なくされている。公共の場を女性に開放するようタリバンに要請する。これは私たちの権利だ。そして、彼ら(タリバン)に、私たちも彼らと同じ権利を持っていることを伝えたい」と述べた。
記者会見に参加したほとんどの人が、「機会があれば外国に出ようと思う」と述べた。
(翻訳・徳永木里子)