トランプ大統領時代の元陸軍次官補は、統合参謀本部議長のマーク・ミリー将軍と米陸軍参謀総長のジェイムス・C・マコンビル大将の行動パターンが、しばしば権限を超え、トランプ前大統領の潜在的な指揮力を損なっていたと非難し、辞任すべきだと主張した。
米陸軍で30年間勤務し、トランプ政権下で130万人の人員と備畜を担当していたケイシー・ウォーディンスキー元陸軍次官補は、フォックスニュースのインタビューで、ミリー氏とマコンビル氏の発言を非難し、彼らが職務を越えて命令を発していたと示唆した。
ウォーディンスキー氏は、「これらの軍事指導者らは、自分の権限を超えて、国の憲法や法律に基づいて彼らの上に任命された公務員の権限を無視している。それは1月8日だけの話ではなく、以前から行っていたことだ」と述べた。
ウォーディンスキーによると、いくつかの「衝撃的」な事件の中で、これらの高級軍事指導者らが権限を超えて働いているのを目撃したことがあるという。
「ワシントンD.C.で騒動が起きている間、ミリー将軍は統合参謀本部議長として、まず、彼は参謀であり、顧問であり、指揮官ではないことを分かってほしい。しかし、彼は第82空挺師団と第10山岳師団のメンバーに、ワシントンD.C.のフォートベルボアールとアンドルーズに夜間飛行するよう命じた。しかし、この行動は陸軍の指揮システムに相談することなく、指揮システムを迂回して行ったものだ。私はこの事実を知っていた」
ウォーディンスキー氏はまた、2つの事例を挙げて説明した。2020年夏、ワシントンD.C.を中心に全米でいくつかの激しい暴動が発生した際、マコンビル氏はウォーディンスキー氏に 「大統領のいかなる違法な命令にも従わない」と伝えた。2020年10月頃にも、マコンビル氏は再びウォーディンスキー氏に「大統領の違法な命令には従わない」と述べた。
(翻訳・吉原木子)