トランプ前米大統領(Public domain via flickr)

 トランプ前米大統領は、中国科学院武漢ウイルス研究所の外に死体袋が積まれていたことを明かしたと、オーストラリアのメディアが20日に報じた。同氏は、自分が手に入れた証拠によると、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)が同研究所から発生した可能性は95%であると述べた。

 トランプ氏は、オーストラリアの主流メディア「スカイニュース」の司会者シャリー・マークソン氏のインタビューで、発生源は武漢ウイルス研究所である可能性が最も高いと推定していると述べた。しかし、ウイルスが意図的に流出されたかどうかはわからないという。

 同氏は、武漢ウイルス研究所の外に死体袋が積み上がっていたという証拠は提示されたが、その信ぴょう性は確認できないと述べた。

 「武漢ウイルス研究所に勤める研究者が新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)に感染した後、研究所を抜け出して交際相手と昼食をとり、その際に相手が感染したという報告を受けた。誰かが職務を怠ったため、ウイルスが研究所の外に漏れた。また、研究所のセキュリティに問題があったと思う」と、同氏が述べた。

 「一部の情報は機密情報として分類されており、明かすことはできない。ただ、最も可能性が高い、というのは、95%の確率で、ウイルスは武漢研究所から発生した」と強調した。

 トランプ氏が明かした内容に対し、マークソン氏はマイク・ポンペオ前国務長官に確認したが、ポンペオ氏は確認を拒否した。ポンペオ氏は、武漢ウイルス研究所がパンデミックの危機の中心にあったことを示す重要な証拠があるが、直接的な証拠ではないと認めた。

(翻訳・徳永木里子)