超党派の議員連盟「日華議員懇談会」の古屋圭司会長らは16日、中華民国の駐日大使に当たる謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表と国会内で面会し、日本政府による台湾への新型コロナウイルスワクチン提供の返礼として、酸素濃縮器約千台と、血中酸素濃度を測るパルスオキシメーター1万台の贈呈を受けた。菅義偉首相は、自身のツイッターに「謝謝台湾!」と投稿した。日本台湾交流協会の大橋光夫会長は、「かけがえのない台湾の友人です」と感謝するメッセージを発表した。
中央通訊社によると、贈呈式は16日夜、衆議院第一議員会館の国際会議室で行われ、超党派の議員連盟「日華議員懇談会」の古屋圭司会長が代表して受け取ったとのこと。同会の岸信夫幹事長と衛藤晟一副会長も臨席した。
「日本が6月4日に初めて台湾にワクチンを寄付した後、台湾の市民は、台北101ビルを含め、日本の新聞に掲載したり、動画を作ったり、自発的に感謝の気持ちを表しています。日本ではまだ流行が収まっておらず、最近では日本のメディアが、自宅で療養する患者が酸素吸入器を緊急に必要としていると報じたため、台湾も心配して、酸素濃縮器や血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターを寄贈しました」と、謝長廷氏が述べた。
菅首相は、台湾が日本に医療物資を寄贈してくれたことに感謝の意を表し、日本語と中国語で次のようにツイートした。「台湾の皆さまへ、台湾から日本への酸素濃縮器と血中酸素濃度計の供与に心から御礼申し上げます。日本と台湾は自然災害や感染症の脅威に向き合うたび、人道的見地から互いに助け合うことで友情を育んできました。台湾から頂く機材は、これらを必要とする現場で大切に使わせていただきます。謝謝台湾!」
日本台湾交流協会のフェイスブックでは、「日本が危機的な状況に直面している際、台湾は昨年の友好マスクに続き、再び島国の隣人への愛を示し、今回の医療物資は日本の友人の命と健康を守るだけでなく、私たちに暖かさと力をもたらしてくれました」とコメントした。
(翻訳・徳永木里子)