米国の「国際信教の自由特使」であるサム・ブラウンバック上院議員(イメージ:パブリック・ドメイン)

 米国の「国際信教の自由特使」であるサム・ブラウンバック上院議員は、香港で講演し、中国共産党による「信教戦争」を強く批判した。ブラウンバック特使は「これは彼ら(中国共産党)にとって絶対勝てない戦争だ。彼らは国民から信仰自由の要求を受け入れ、そして自らの行動を正さなければならない」と語った。

 ブラウンバック特使は8日、香港外国人記者クラブで講演し、中国共産党は宗教への迫害をやめるべきであると訴え、そして中国の新疆ウイグル自治区にある大型の収容施設に訪問することを要求した。

 台湾メディア「中央社」の報道によると、ブラウンバック特使は講演で、中国共産党の宗教団体への迫害はますます厳しくなり、特に「宗教の事務管理条例」を発布した後、100以上の家庭教会が閉鎖され、成都にある「秋雨聖約教会」の王怡牧師は現在も監禁されている。そして去年の「復活祭」後、ネットで聖書を購入することが禁止されていることがわかった。

 ブラウンバック特使は、法輪功学習者が監禁されていること、さらに臓器狩りされていることにも関心を寄せている。「大勢の法輪功学習者が拘束され、残酷な仕打ちをされている証拠が次々と出ている」。中国共産党の法輪功学習者に対する迫害及び虐殺はすべて記録されていると述べていた。

 「拘束されている人々が、強制的に臓器狩りされているという非難が続いている。臓器狩りの対象は、法輪功学習者とウイグル人が含まれている。調査員に提供されたデータによると、中国の臓器移植システムから算出されたドナーの人数は、実際の移植件数より遥かに低い」

 ブラウンバック特使は、中国共産党は法輪功学習者に対するこの20年間も継続している迫害を止めなければならないと強調した。「我々はこの侵害及び虐殺を停止させることを促進し続ける。この迫害はもう20年にもわたり、停止させなければならない。そして、中国共産党は失踪した法輪功学習者たちの行方を答えなければならない」。

 また、ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道によると、ブラウンバック特使は大勢のウイグル人が拘束されていることに言及した。中国高官は、「宗教的過激派に染まった」という理由で100万人を超えるウイグル人「再教育施設」に拘束している。収容者たちは施設で心理的、身体的拷問を受けており、彼らの家族は収容者がまだ生きているかさえわからないようだ。

 ブラウンバック特使は、この強制収容施設へ訪問することを求め、観るだけではなく、現地の人と直接交流することも望んでいる。

(翻訳・謝如初)