台湾新北市の幼稚園ではこのほど、クラスターが発生し、合計15人が感染した。現在、新北市当局は、関連する4つの幼稚園および学校の合計2,252人の生徒の授業を停止している。新北市の侯友宜市長は、遺伝子解析の結果が急速に感染するデルタ変異株と確認された場合、新北市はすべてのレストランでの食事を中止すると述べた。
新北市当局は、今回のクラスターの発生はデルタ変異株によるものではなかと懸念しているため、現在の予防措置を強化した。侯市長は、中央政府に遺伝子解析を早急に完了するよう求め、もしデルタ変異種であれば、新北市はレストランでの条件付き室内飲食を完全に取りやめるという。
今回の幼稚園クラスター感染に関連する接触者のPCR検査の陽性率がかなり高いことから、予防対策指揮センターは、すべての接触者のPCR検査結果が出れば、感染例がさらに増える可能性があると考えている。
国立台湾大学医学院附属病院児童病院の黄立民院長は7日、クラスターの感染源はコミュニティから来ていると考えており、流行調査や抗体検査などを通じて、最も早い時期に感染した家族を見つけ出すことができる。
「現在の急務は、早期感染者を見つけることだ。たとえウイルスがもう存在しなくても、その人の抗体がまだ残っているため、これらの家族の中にそのような人がいれば、その家族はより早く感染しているかもしれない。もしかしたらその人が初期の感染者であり、感染の連鎖の源になっているかもしれない」と黄氏が述べた。
(翻訳・徳永木里子)