最近では、「ミュー」と名付けられた新型コロナウイルス(中共ウイルス、COVID-19)の変異株が、世界42カ国、米国49州で検出されている。各国の保健担当者は、この新たな変異株が主流株になるかどうかを観察している。
outbreak.infoがまとめた推計値によると、「B.1.621」とも呼ばれるこのウイルスは、今年1月にコロンビアで初めて発見され、世界保健機関(WHO)の「懸念される変異株(variants of interest)」リストに掲載されたという。
現在、米ネブラスカ州を除き、米国49の州とワシントンD.C.でミュー変異株が検出されている。
国立アレルギー感染症研究所所長のアンソニー・ファウチ所長は先週、「デルタ株が依然として米国では99%以上を占めており、ミュー株は稀(まれ)だ。ミュー変異株が現れたことで、この変異株はいくつかの特定の抗体の(防御)保護から逃れることができることを示唆している」とし、「緊急な問題ではない」と語った。
ロサンゼルス郡の公衆衛生局は声明の中で、「研究によると、ミュー変異株はより大きな感染性と抗体を回避する潜在力に関連する重要な変異であることがわかった」とし、「ミュー変異株は他のコロナウイルス株よりも伝染性、致死性、またはワクチンや治療に対する抵抗力があるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要」と述べた。
(翻訳・吉原木子)