イスラム主義組織タリバンは7日、アフガニスタン暫定政権が発足したと発表した。そのうち、米国連邦捜査局(FBI)に指名手配されている幹部も含まれている。これに対してホワイトハウスは、タリバンをアフガニスタンの公式政府として承認することを見送らせ、タリバンの行動次第であるとの見解を示した。

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 タリバン暫定政権は、ハサン・アフンド師を首相とし、タリバンの共同創設者であるアブドル・ガニ・バラダル師を副首相とする。タリバンの創始者オマル師の息子であるムラー・ヤクーブ師が国防相に就任した。

 内務大臣を務めるシラジュディン・ハッカニ師は、米国連邦捜査局(FBI)に指名手配されており、「ハッカニ・ネットワーク」の創設者の息子であり、現在は同組織を率いている。米国は2012年に同組織をテロ組織に認定した。

 FBIは現在、2008年のカブールのホテルへの攻撃事件に関連する疑いで、ハッカニ師の逮捕に500万ドル(約5.52億円)の報奨金を出している。同事件では、アメリカ人を含む6人が死亡した。また、FBIによると、同年アフガニスタンのハーミド・カルザイ元大統領の暗殺未遂事件にも関与していたという。

 タリバン暫定政権に対して、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は7日に記者会見で、「(米国は)認めることを急いでいない。タリバンがどのような措置や計画を取るか次第だ。アメリカ国民が入れるのか、自由に出国できるのか、国中の女性や少女がどう扱われるかを、世界は注目している」と述べた。

(翻訳・徳永木里子)