タリバンがアフガンを制圧してから、妊娠8カ月の女性警察官を4日、タリバン戦闘員が銃殺したという事件が発生した。
バヌ・ネガーさん(女性)は、中部ゴール州チャグチャラーンの刑務所で働いており、すでに妊娠8カ月と、地元メディアが報じた。
親族によると、3人のタリバン戦闘員が4日に銃を持って家に侵入して家宅捜索した後、家族を縛ってから夫と子供の前でネガーさんを殴り、銃殺したという。
同事件が発生する前に、より多くの報道では、タリバンによる女性への取り締まりが強化されていると報じていた。しかし、タリバン側は、ネガーさんの死は彼らと関係なく、事件を調査中であると主張している。
8月15日に政権を奪取して以来、タリバンは国際的なイメージを高めようとしているが、アフガニスタンの一部では残虐行為と抑圧事件に関する報道が相次いでいる。人権団体は、タリバンの報復性殺戮(さつりく)や、宗教的少数派に対する拘禁、迫害を記録している。
BBCのリーズ・ドゥセット国際報道主任特派員は「タリバンは政権奪取後初の記者会見で、『国内外に敵は要らない。誰にも報復しない。誰をも恨まない』と述べたが、タリバンの声明と街頭からのメッセージの間には大きなギャップがある。タリバン戦闘員の全員が銃を持っており、自分の縄張りを支配しているため、同国内で行っている虐待や嫌がらせ、特に女性に対する虐待の深刻さを測るのは難しい。現在、多くの女性、特に家族を養うために働かなければならない女性の生活は、緊張した空気に包まれている」と述べた。
(翻訳・徳永木里子)