カナダのオンタリオ州東部に位置するレンフルー郡に住むボニー・キーフさん(61歳、女性)がこのほど、ファイザー製ワクチンの2回目の接種を受けた数日後に、足に赤い水疱ができ始め、歩くこともできないほどの痛みを感じて、数週間後に入院した。
ボニー・キーフさんは、ファイザー製ワクチンの2回目の接種を受けた後に、皮膚血管炎(痛みを伴う皮膚損傷を引き起こす小血管の炎症)と診断された。
キーフさんは「人々がワクチン接種することを阻止したいのではなく、このような稀な反応がどれほど深刻なものかを知ってもらいたいのだ。毎晩涙が止まらないほど痛くて、少しでも苦痛が和らぐようになってほしい」と語った。彼女は、足首の皮膚がすべて重度の潰瘍になり、赤みがふくらはぎにまで広り、激しい痛みのために歩くことができなくなり、車椅子での生活を余儀なくされている。
医師はキーフさんの症例をカナダの公衆衛生局に報告した。医師と看護師は定期的に彼女を診ている。彼女は、「ワクチン接種をいち早くしたのに、今はそのせいで苦しい思いをしている」と述べた。
この副反応を経験したのはキーフさんだけではなく、カナダでは他にも十数人の接種者に同じような症状が現れたという。現在、カナダでは2,463人がワクチンの副反応に苦しんでおり、さらに557人がワクチン接種で心筋炎や心膜炎を引き起こした。
副反応に注目することで、国民がワクチン接種をためらうようになるのではないかと危惧する人もいる。キーフさんは、当初地元の公衆衛生局員から、自分の症状についてメディアに話さないように言われたという。そのスタッフは後に謝罪した。地元の保健担当者は彼女が自分の遭遇した事について自由に話すべきだと強調した。
オタワ病院の免疫専門家で上級研究員のクマナン・ウィルソン氏は、ワクチンの稀な副反応が時折発生することを認め、被害を受けた人々に支援を提供することが最も重要であると述べた。
(翻訳・藍彧)