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 米軍がアフガニスタンから撤退した8月30日の夜、タリバンは民家を1軒ずつ回り、処刑する銃声が絶えず響いた。恐怖の銃声がタリバンの制圧を裏付けているようだ。

 FOXニュース8月31日の報道によると、米国人と協力したことのあるアフガニスタン人が、最終的に米軍機がカーブルを離れた頃の録音を提供した。彼は「その時の録音から、タリバンのメンバー同士が衝突しており、絶えず銃声が聞こえてくる。どうやって帰ればいいのかわからない」と言っていた。

 バイデン大統領は、カブールにいた米政府関係者がタリバンに米国市民、グリーンカード保持者、アフガンの同盟者のリストを提供したことを否定しなかった。そうした理由は、タリバンに空港に行かせてもらえるようにするためだった。

 米国防総省の関係者は、米ニュースメディア「ポリティコ」に対し、タリバンはリストに載っているアフガニスタン人全員を殺戮(さつりく)リストに載せていたと述べた。米国の上級将校を務めたアフガニスタン人の通訳は8月25日、「タリバンはメディアが注目するカブールを避けて、地方にいる米国に協力していたアフガニスタン人を公開処刑していた。現在、多くのメディアがカブールの情勢に注目しているため、タリバンはまだ実際に悪事を働いていないが、スポットライトが当たらない他の地方では、アフガニスタン人を公開処刑している」と明かした。

 さらに、バイデン氏は、8月31日の撤退期限後も、すべての米国人が撤退するまでアフガニスタンに一部の米軍を駐留させるという約束を守っていないようだ。 米中央軍のケネス・マッケンジー司令官は、30日の夜、「我々が撤退させたいと思っているすべての人を撤退させているわけではない」と認めた。

(翻訳・藍彧)