国際学術誌「ネイチャー(Nature)」がこのほど発表した最新の報告によると、科学者たちは南アフリカで、これまでで変異程度が最も大きい「C.1.2」の新たな変異株を発見し、感染力がより強く、既存のワクチンでは対策が難しいと懸念されている。同変異株は現在、中国を含む7つの国に広がっている。
報告書によると、「C.1.2」の変異株は今年5月に南アフリカで初めて確認され、その後、中国、英国、ニュージーランド、スイス、ポルトガル、コンゴ、モーリシャスの7カ国で検出された。少なくとも80例の関連する配列が報告されている。
報告書によると、「C.1.2」は、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)流行の第一波の時の「C.1」から進化したもので、年間41.8回の変異があり、変異率は現在すべて「懸念されるバリアント(変異)」の約2倍に達し、既知のバリアントの中で最も変異が激しいものである。
南アフリカチームの解析結果によると、C.1.2は「強力な毒株の合体版」のようで、突然変異の状況から見れば、アルファ、デルタなど複数の毒株の特徴を持っている。
今回の変異のウイルスの機能に対する影響を確認するためには、さらなる研究が必要である。しかし、科学者たちは、これまでに得られた疫学的およびゲノム的データから、この「大幅に実質的変異した」変異株は、感染力がより強く、ウイルスが抗体や免疫反応を回避するのに役立つ可能性があり、既存のワクチンでは対応が困難であると警告している。
(翻訳・藍彧)