ロイター社の有名な従軍記者であるダーニッシュ・シッディーキー氏が7月16日、インタビュー中にタリバンに捕えられて殺害され、遺体は解体されて車に押しつぶされたということが、25日にわかった。
リンゴ日報サイト25日の報道によると、シッディーキー氏(38歳)は7月11日にアフガニスタン南部のカンダハールに到着した。政府軍の特殊部隊とともに行動をしていた7月16日に、タリバンによる攻撃で捕えられ、殺害された。アフガニスタンの上級将校によると、同氏は最初に対戦車擲弾(PGR)の破片で負傷し、モスクの臨時救急ステーションに運ばれた。混乱した撤退中、彼と2人の突撃隊員は取り残され、タリバンに捕まった。
事件後、シッディーキー氏に関する複数の写真がネット上に出回っている。アフガニスタン治安当局とインド政府当局者は、写真と入手した情報、遺体検査に基づき、同氏の遺体は死後に解体されたとロイター社に明かした。さらに、彼の遺体は解体されただけでなく、車に押しつぶされたと指摘した情報もある。英国の弾道学の専門家フィリップ・ボイス氏はまた、X線写真を通して、シッディーキー氏は死後に数回撃たれたことも明らかにした。
シッディーキー氏はインド人で、かつて「ヒンドゥスタンタイムズ」に勤務し、後にロイター社の記者になった。2017年のロヒンギャ難民危機の報道で2018年にピューリッツァー賞を受賞した。その後、インドでの新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の感染状況の報道に尽力した。
(翻訳・徳永木里子)