8月27日 声明を発表しるバイデン米大統領(ホワイトハウス動画のスクリーンショット)

 カブール空港で26日、2件の自爆テロが発生し、米軍13名が死亡した。バイデン米大統領はその後、ホワイトハウスで声明を発表し、犠牲になった米軍とアフガン人を哀悼し、攻撃を行った過激派組織「イスラム国コラサン(ISIS-K)」に「必ず代償を払わせる」と警告した。

 バイデン氏は「今回の攻撃を行い、米国を傷つけようとする者は覚えておけ。われわれは許さない。われわれは忘れない。必ず捕まえ、代償を払わせる。私が有する権限の下であらゆる方法で、われわれの利益と国民を守る」とし、「私はアフガン地上軍の司令官と継続的に連絡を取っており、ISIS-Kの資産や指導層、施設への攻撃計画を策定するよう指示を下した。われわれは自らが選択した時間と場所で、正確に武力反撃する」と述べた。

  バイデン氏はまた、26日午前のカブール空港テロ事件で死亡した13名の米軍を含め、撤退以来アフガニスタンで発生した全てのことに責任を負うと述べた。

 ここ数日、ISIS-Kによる大型テロ攻撃に関する警告が増えている。オランダ、ノルウェー、ポーランド、カナダなどの同盟国はアフガンから自国民やアフガン人の協力者らの撤退行動を中止し、軍隊の撤退を優先した。しかし、バイデン氏は、アフガンに滞在している約1,000人の米国人を撤退させる活動を継続すると述べた。

 米政府高官と軍関係者はここ数日間、ISIS-Kとほかのテロ組織がカブール空港を攻撃する可能性があると警告してきた。現在、カブール空港には5,200人の米軍が配置されている。

(翻訳・吉原木子)