18日午後、法輪功学習者である付偉彤氏は、SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)の丸山市議員、根本氏とともに衆議院第二議員会館に訪れ、長尾敬衆議院議員と面会した。付氏は中国大連にいる母親の迫害について語った。
「母が法輪功を修煉しているという理由で、一人で自宅にいた際に、警察に家に押し入られ、強制連行された」と付氏が説明すると、長尾議員は驚きを隠せなかった。
付氏は、用意した要望書と署名用紙を長尾議員に渡し、お母さんが拘束されている事情を話した。 「母は6月2日に連行されました。今回大連市だけでも、母と同じ時期に29人の法輪功学習者が不法に身柄拘束されました。法輪功を修煉しているという理由で拘束され、早2ヶ月が経ち、まだ家族との面会が許されていません。 先週の報道では、身柄拘束された29人のうち、一人が迫害されて死亡したそうです」と伝えた。
長尾議員は付氏の境遇に同情を示し、すぐに、付氏のお母さんの状況を中国当局から聞き出すように外務省に働きかけ続けることを約束した。さらに母親救出の署名用紙に自分の名前を署名した。 また、長尾議員は、中国本土での法輪功への迫害については、政府関係者を含めて日本でも多くの人が知っていると述べた。そして、付氏の母への迫害についても、できるだけ多くの議員に知ってもらうよう働きかけるという。
長尾議員は、信仰の理由で迫害されている母親を救出しようとする付氏の活動を積極的に支持しており、多くの議員も同じように考えているだろうと語った。日本国民からの署名を集め続け、日本の国会に陳情し、可能ならメディアによる追跡調査と報道をもっと行うべきだと述べた。長尾議員は、中国で迫害を受けているのは付氏の家族だけではないと考えており、北朝鮮の拉致被害者の家族会を例に挙げ、被害者らが一丸となって日本社会に真相を伝えることができれば、より効果的だと考えている。
SMGネットワークの根本氏が調べたところ、付氏と同じ状況に置かれている方は、数名いるようである。
長尾議員は、中国共産党が人権侵害していることをよく知っているからこそ、被害者に寄り添った姿勢を貫くことが出来る。
最後に長尾議員は、日本における付氏の家族救援活動への支援を改めて表明し、付氏の母親が一日も早く無事に家に帰れることを祈った。
長尾議員と面会する前にも、付氏は他の国会議員に相談したことがある。 櫻田義孝衆議院議員や笠浩史衆議院議員をはじめとする議員に直接面会でき、母親の救出に協力の意を示してくれたという。 最近、日本では衆議院選挙が近いこともあり、不在の議員が多く、付氏は議員秘書に事情を伝えた。 議院秘書の多くは付氏の話を聞いて、法輪功への迫害を今までより一層身近に感じたと話した。また、議員は選挙活動で忙しいが、しっかり議員に今回の件を伝えると述べた。
また、世界日報や福岡のラジオ局など、複数の日本メディアが付氏の記事やインタビューを報じた。
(編集・校正/北条)