パキスタン南西部のグワダル市(The Story of Marjaan, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 パキスタン南西部のグワダルで20日、中国人が乗る車を狙った自爆テロ事件が発生し、子供2人が死亡、中国人1人を含む3人が負傷した。今回の事件は1回目に起きた似た事件から、約1か月ぶりである。

 警察の声明によると、今回の事件は20日午後7時頃、グワダル港のイーストベイロードで発生したという。パキスタン内務省によると、1人の男児が近くの漁師の集落から飛び出し、車列から約15 ~ 20メートル離れたところで自爆した。

 バローチスターン州当局のリアクァット・シャワニ(Liaquat Shahwani)報道官によると、子供2人が攻撃によって死亡し、運転手を含む3人が負傷した。そのうち、中国人1人は軽傷であるという。

 パキスタンの武装集団「バルチスタン解放軍(BLA)」は声明で、「バルチスタン解放軍は中国エンジニアの車両に自己犠牲的な攻撃を行った」と認めた。

 BLAのこれまでの発言によると、絶えず中国人をターゲットに拉致、暗殺、テロ攻撃を繰り返し発動しているのは、中国共産党の「一帯一路」の戦略的投資を阻止し、破壊するためであるという。

(翻訳・吉原木子)