イメージ:ヨーグル / PIXTA(ピクスタ)

 15日、ネットユーザーが撮影した動画によると、中国江蘇省揚州市当局が実施した「家から出ない」措置が2週間になった際、地元のある女性公務員は耐えられなくなり、警察官の目を盗んで閉鎖を突破して出かけようとしたところ、警察官に捕まり、集中隔離されたことが明らかになった。ネットユーザーは、公務員ですら耐えられないなら、まして一般市民はなおさら状況が悪くなる一方だとコメントした。

 報道によると、揚州市では8月2日から「家を出ない」という隔離措置を実施しており、1世帯につき1人が3~5日に1回だけ、「許可証」を持って生活必需品を買いに出かけることが規定されている。13日には、規制は再び強化され、すべての人に「家から出ない」ように要求され、住民の生活に必要な物資は、コミュニティが一軒ずつ配布することになった。

 動画によると、 1人の女性がコミュニティを出ようとしたところ、警察官に止められた。4人の警察官から走って逃げようとしたが、すぐ追いつかれて無理やり連れ戻された。

 現地ネットユーザーのコメントは以下の通り。

 「昨日、私たちの団地でPCR検査を実施し、1人が陽性反応を示した。彼と一緒に検査を受けた人は、濃厚接触者を見つけ出すよう提案したが、公安局や警察にかまってもらえず、翌日検査が続けられた。これは人の命をいい加減にしているのではないか。一緒に検査すればするほど、感染するリスクが増すのではないか」

 「江都区の団地は封鎖管理しているが、区、会社、コミュニティ、国営企業の証明があれば、相変わらず出入りが可能で、コミュニティが発行している出入り許可証は全く意味がない」

 「うちはあとジャガイモ数個のみだ、道路は完全に閉鎖され、食べ物を買いに行く方法がわからない」

(翻訳・北条)