タリバンはアフガニスタンの大きな地域を占領した後、女性を含むアフガニスタンの人々が普通の生活を送れるようになると主張したが、一部のアフガニスタンの女性の中には、タリバンは恐怖の源であり、「以前より酷くなる可能性がある」と言う人もいた。

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 タリバンのスポークスマンは17日、国内の女性は大学教育を続けることも、病院などの施設で働くこともできるが、ヒジャブ(女性が頭や身体を覆う布)の着用など「イスラム法(シャリーア)」に従わなければならないと述べた。多くの人はタリバンが変わっていないと信じ、彼らの支配下での生活を恐れている。

 アフガニスタンで育ち、13歳の時に英国に移住した人権活動家・科学者のホミラ・レザイ氏は、スカイ・ニュースとのインタビューで、「過去20年間に経験したタリバンの暴力は、米国や同盟国がアフガニスタンに駐留していても、止むことがなかった。タリバンによる女性、人権擁護者、ジャーナリスト、民族的・宗教的少数派への標的殺戮(さつりく)など、人々のタリバンに対する恐怖は、90年代から変わっていない」と述べた。

 同氏はまた、「タリバンからの情報を信じてはいけないと思う。彼らはテロ組織である。テロ組織を信じるべきではない。彼らは以前よりも酷く、暴力的になっている。彼らはどのように国を管理するか分かっておらず、暴力を使って人々をコントロールしている。タリバンは、女性が政府機関に入ることや働くことを認めると言っているが、ヘラート地区では、女性が大学に行くことやオフィスに入るのを阻止している。今、国中の女性が隠れており、特に人権擁護者や女性の権利活動家が狙われやすい。タリバは一軒一軒、これらの女性たちを探している」と述べた。

 アフガニスタンの元女性問題担当副大臣で、現在はワシントン在住のホスナ・ジャリル氏は、スカイ・ニュースに対し、「タリバンが12日に同地域を占領して以来、ヘラート地区の女性友人は学校に通うことや、政府機関で働くことができない」と明かした。

 ジャリル氏はまた、「タリバンが国内の権力移譲のために、今の言動を取っており、国際軍がアフガニスタンから撤退すると、アフガン人にとってすべてのドアが閉ざされるのではないかと、人々が懸念している」と述べた。

 1996年から2001年までタリバンが政権を握っていたとき、女性は事実上軟禁状態に置かれた。ヒジャブの着用、街に出るには男性の親族が同行することが強要された。たとえ男性親族がいない女性でも、男性の同行なしに街に出ると、規則違反と見なされて公の場所で鞭打ちにされていた。さらに、マニキュアを塗っただけで親指の先を切り落とされ、タリバンへの忠誠を誓わなければ石打ちの刑に処せられる。女性がルールを守らなければ、親族の男性も罰せられる。

(翻訳・藍彧)