米軍は16日、アフガニスタン反政府勢力タリバンが制圧した首都カブールから大使館員などを優先的に退避させるために、カブール国際空港を管理下に置いた。国外脱出を図る市民数千人が空港に押し寄せ、飛行機によじ登ろうとするなどの大混乱が発生した。目撃者によると、少なくとも7人が死亡したという。
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混乱が発生したのは、タリバンが15日、アフガニスタンの首都カブールを占領した後だった。当時、アフガニスタンのガニー大統領は外国に逃れ、タリバン勢力が無抵抗の一大都市カブールに押し寄せた。
AP通信によると、名前を伏せたある米軍高官は、16日までにカーブル空港で少なくとも7人が死亡したと明かした。
ロイター通信は16日、少なくとも5人が空港で死亡したとの目撃情報があると報じた。タリバンから逃れようと必死のアフガニスタン市民数千人が空港に押し寄せ、大勢が飛行機によじ登ろうとしたところ、米軍が群衆を散らすために空に向けて発砲したが、死者は銃撃によるものか、折り重なって倒れたことによるものかは不明という。
目撃者によると、約1,000人のアフガニスタン人がカーブル空港に取り残され、アフガニスタンから離れることを切望しているが、すべての民間航空機が運航停止していた。そのため、市民は移動中の飛行機に駆け寄った。絶望の中、飛行機に向って必死に走っていた人の中に、怪我人が出たという報告が複数あった。
16日朝、カブールを離陸したある飛行機は、実際の乗客数が設計人数の5倍を超えていると報じられた。ソーシャルメディアには、搭乗し切れなかった人が、自分自身を飛行機の後部に縛り付け、離陸後に飛行機から落ちた動画も流出している。
(翻訳・藍彧)