寧波舟山港(Siyuwj, CC BY-SA 4.0, via Wikipedia)

 中国寧波の舟山港はこのほど、1人の労働者が新型コロナウイルス(中共ウイルス、COVID-19)に感染したことが確認され、当局は 寧波舟山港傘下のコンテナターミナルのすべての入港や荷役作業を停止した。舟山港は世界第3位の貨物コンテナ取扱量を誇る港であるため、国際運航に影響を及ぼすことが懸念されている。

 寧波市当局は12日、梅山港区でシノバック製ワクチン2回目を接種した男性労働者1人が12日未明、新型コロナの陽性反応を示したと明らかにした。

 中国共産党政権の「清零(ゼロにする)」防疫政策に基づき、舟山港は12日からすべての貨物コンテナの入荷・出荷を一時停止すると決めた。同措置は、国際的な懸念を引き起こした。

 ドイツの海運会社・海上コンテナ運送会社「ハパックロイド」は12日の声明で、寧波舟山港の一時閉鎖は、運航に遅れが生じると発表した。

 中国交通運輸部のデータによると、寧波舟山港の2020年の貨物取扱量は11億7200万トンで、12年連続で世界一となった。コンテナ取扱量は2872万個で、世界第3位に並んでいる。

(翻訳・吉原木子)