中国共産党(以下、中共)は、英国にスパイを送り込んでいる。英国日刊新聞「タイムズ」紙は9日、中共の工作員が難民を装って、香港人向けの再定住制度を利用して英国に入国しようとしていることを明らかにした。
英国は今年1月にBNOパスポート(注)のビザを導入以来、34,000人の申請者が同ビザを申請した。英国政府筋によると、中共のスパイもこの中にいるという。しかし、政府は、極権主義国家からの亡命を口実に英国国民(海外)ビザを申請するスパイを把握しているという。
同政府関係者は「ビザ申請に厳しい背景調査があり、BNOビザの審査は、他のいかなる審査よりも徹底している」と述べた。
最後の香港総督を務めたバーンズのパッテン卿は、「我々は、情報提供者を利用する極権主義国家を相手にしているため、真剣にこの問題を考える必要がある」
注:BNOパスポートとは、1997年の香港の中国返還以前に生まれた香港住民が持つ海外在住英国民旅券だ。
(翻訳・藍彧)